ジョン・Dにしても、オイル・レジオンで大量に石油が出ることがわかってはじめて精油業に乗り出したのです。
それだけに石油産業は、いわばルーツのない産業でした。
当時これと同じなのは、間もなく登場する電気産業ぐらいのものといえそうです。
だから採油からはじまってその輸送、精製、そして流通に至るまですべてイノベーションが必要でした。
精製技術にしても、ヨーロッパで多少の実験は行われていたものの、化学的製造工程はアメリカには伝統のないものでした。
このように石油ブームによってはじめて、照明は都市用のガスを除けば、灯油が石油ランプ用として、世界中に普及しはじめました。
それ以前は長い間ろうそくか、鯨油が唯一の照明だったのです。